アロハー!
さて、もうすぐ4月。ハワイの4月のイベントと言ったらこれ!
メリーモナーク!!
昨年は残念なことに、メリーモナークは開催されませんでした。
しかし!今年は開催予定との情報が!
ただし、4月ではなく6月最終週に開催予定だそうです。
出場グループ数も例年の約半数ほどの15ハラウが出場。残念ながら、毎年恒例の生演奏もなし。無観客で行われるそうです。
それでもやはり!一年に一度の伝統的なイベントがあるのは嬉しいです!
ということで、メリーモナークについてのおさらいをしていきたいと思います~
メリーモナークとは?
Merrie Monarch(メリーモナーク)とは「陽気な君主」を意味するハワイ最大のフラの祭典です。日本でもフラの大会はありますが、初日のオープニングイベントから始まるメリーモナーク期間中、最後の3日間行われるフラの大会は世界最大規模です。歴史については後ほど触れますが、50年以上続く、歴史あるイベントです。
いつ開催?
メリーモナークは毎年イースターサンデー (復活祭の日) から一週間、ハワイ島のHiloで開催されています。イースターサンデーはクリスマスや独立記念日などと違って、日にちが固定されていない祝日なのでちょっとわかりにくいですよね。
ハワイ時間木曜日 - Miss Aloha Hula (ミス・アロハ・フラ) 部門
ハワイ時間金曜日 - Kahiko (カヒコ) 部門
ハワイ時間土曜日 - ’Auana (アウアナ) 部門
競技内容
各ハラウから代表として選ばれた女性ソロの競技。年齢は18歳から25歳まで、未婚で子供がいない方のみが出場可能。
毎年代表がギリギリまで発表されないので一番注目度が高い部門です。
女性団体、男性団体の競技です。
カヒコとは、ハワイ語で”古代の・はるか昔の・古い”といった意味です。
この踊りの特徴は、オリと呼ばれる独特の発声法で詠唱をして、クムがイプへケと呼ばれる楽器で奏でるリズムに合わせて、フラを踊ります。とても神秘的で素敵。
昔、ハワイでは文字を持たない文化でしたので、このような踊りで文化や歴史、神様の物語を次世代に受け継ぎました。
また、皆さんがフラと言われて想像する優雅なダンスとは異なり、どちらかと言うと力強いダンススタイル���す。このカヒコスタイル、めっちゃかっこいいです!
こちらも女性団体、男性団体の競技。
アウアナとは、現代フラと呼ばれています。こちらは、フラと聞いて、多くの人が想像するであろうフラです。
綺麗なドレスを着て、ギターやウクレレのメロディーに合わせて踊る優雅なフラダンスです。西洋文化の影響を受けた音楽に合わせて踊るフラです。美しい。
アップテンポの曲からスローの曲まで幅広く、様々な楽曲があるのも特徴の一つ。こちらのフラは、ストーリーを伝えつつも、自然や愛を表現するダンスが多いと思います。
メリーモナークのルールをご紹介!
- クム(先生)はアメリカ国籍で、アメリカ国内にハラウの本拠地があること。
- ダンサーの数は35名まで。(今年は20人以下)
- 一つの演目は7分間以内。
- 外国人の出場者は、各ハラウ2名まで。
- 複数のハラウが同じ曲を使うことはできないので、早くエントリーしたハラウが優先になる。
- 年齢によるグループ分けはなく、出場するダンサーは13~55歳まで。
など、メリーモナークでのルールはまだまだたくさんあります。
次に踊りと衣装についてのルール。
- カヒコもアウアナも、必ず”ka`i(カイ、入場する時に踊る曲)”と”ho`i(ホイ、退場する時に踊る曲)”をつけること。
- ダンサーはカヒコだけに出場するか、あるいはカヒコとアウアナ両方に出場すること。
- カヒコのチャントは、1893年(ハワイ王朝が倒れた年)より以前に作られたか、1893年以前のことを題材にしたものに限る。
- アウアナの曲はハワイ語の歌なら時代などの規定はないが、英語のみのハパハオレソングは不可。(ごく一部に英語が混ざっている場合は可)
- ハパ(Hapa)とは”半分”、ハオレ”Haole”とは”白人”という意味。なので、ハパハオレソングとは、”ハワイアンミュージックのスタイルを英語の詞で歌われる楽曲”。昭和初期(100年前頃)に生まれた新ジャンル。
- セロファンスカートと黒無地の衣装は不可。
- レイや髪飾りには生の花や葉を使うこと。造花は不可。(ただし、ニイハウシェルやオピヒなどの貝や、鳥の羽で作られたフェザーのレイは可)
沢山のルールがあるメリーモナーク。しかし、これらのルールをすべて守りながら、受け継がれている伝統的なフェスティバルというのは、本当に素敵だなと思います。
ハワイでは、キリスト教の宣教師たちによって、ハワイ語を使うこと、そしてフラを踊ることなど、ハワイアン文化を禁止されていました。しかし、このメリー・モナーク・フェスティバルをはじめとしたルネッサンス運動により、ハワイの伝統文化は復活を果たすことができました!
今の時代、アイヌ語などを含め消滅機器言語/文化が多い中、復活を果たすことができたハワイ語、ハワイの人たちの意思は本当にすごいなと思います。
そんな、奥が深いメリーモナークフェスティバル。これから先もずっと受け継がれていってほしいですね!
さて、そしてメリーモナークをさらに盛り上げるもの、ハワイアン楽器!
どのハラウがどの楽器を使っているのかを見るのも楽しいです。
そして、カヒコで欠かせない楽器と言ったら、イプへケ!
最近、新しいイプへケを入荷しました!どれも自立し、大きさ、重さも良いイプへケです!
大きさは、54.5㎝~70㎝のものまであります。
ダンサーさんたちが使う楽器もご紹介~
Ipu (イプ)
イプ はひょうたんから作られている打楽器です。左手でくびれた部分を持ち、右手親指の付け根と右手の指のはらでイプを叩いて音を出します。
慣れるまで、指のはらでクリアーな音を出すのが難しかった~でも慣れたら、楽しかったですw
ʻIli.ʻili イリイリ
ウリウリよりもよりスタッカート的なリズムの時に使われるのがイリイリという石で、片手に2つもってカスタネット的に使います。溶岩の石が伝統的に使われています。
慣れるまで、しっかりと音を出すのが少し大変なイリイリ。自分の手に合うイリイリを見つけられたら感動的!
Uli uli (ウリウリ)
ウリウリは羽がつけられているひょうたんの中に種が入っていて、マラカスの様に振って音を出すフラの代表的な楽器です。
ウリウリを使うダンスはどれも華やかで素敵!
Pu’ili (プイリ)
Pu’ili (プイリ)は竹から出来ている50cmぐらいの棒状の楽器で、両手にもって叩いて使用します。また、自分の肩や手足を叩いたり他の演者のプイリを叩いたりして音を出します。(ただし、コロナウイルスの影響により原料が手に入らず、入荷待ちの商品…)
”シャンシャン”という軽快な音が特徴的!
いかがでしか?
今年のメリーモナークは6月最終週予定。待ちきれない!
フラの知識、ハワイの文化を知ったらよりもっと楽しめるメリーモナークフェスティバル!
今から6月に向けてフラについて、ハワイについて学びましょう!
それでは、マハロ―!
A HUI HOU!