メリーモナークについて覚えよう!

メリー!!!モナーク!!!と今日は叫ぶ予定だったのですが、ご存知の通り、ハワイ時間で4月12日から18日まで開催予定だったフラ最大の祭典、フラ界のオリンピックとも言えるメリーモナーク2020はCOVID-19の影響によりキャンセルとなってしまいました。。。

 

とても残念ですが、そんな時こそポジティブ思考です!

今から来年のメリーモナークに向け、より理解を深め、今年観れなかった分、来年のメリーモナークを2倍楽しめるようにしましょう!

 

ハワイが好きな方は世界中にたくさんいますが、おそらくメリーモナークを知っているのはフラが好きな方だけではないでしょうか?

カヒコ?アウアナ?クム?何それ美味しいの?

きっとこれを読み終えるまでにはメリーモナーク博士になっているでしょう!

  1. 読む前に知っていると良いハワイ語
  2. そもそも何のイベント?
  3. いつ、どこで開催されているの?
  4. 競技内容
  5. メリーモナークの歴史
  6. 幻のメリーモナーク関連グッズ

 

  1. 読む前に知っていると良いハワイ語

-Hula (フラ)が「踊り」を意味することは一般的にも認知されてきていると思います。なのでフラダンスと言ってしまうとダンスが重複してしまいます。今回はメリーモナークに関しての記事なのでフラという表現で統一したいと思います。

-Hālau (ハラウ、もしくはハーラウ)は「フラの教室」を意味します。Hāの上に伸ばし棒がついているのでカタカナだとハーラウと書かれる事が多いですが、実際の発音はハラウ寄りなので、この記事ではハラウで統一したいと思います。

-Kumu (クム) は「先生」を意味し、Kumu hulaと言うと「フラの先生」を意味します。

メリーモナークの演目にNā kumu hulaと書いてある場合は先生が複数いるという意味になります。

そしてメリーモナークに限らずフラを楽しむ上で覚えておきたいのがKahiko (カヒコ) と’Auana (アウアナ) の違い。

-Kahiko (カヒコ) とは「古代」を意味し、この場合、古代とは宣教師達がハワイを訪れる前の時代のフラを指します。
-’Auana (アウアナ)とは「漂う」「正道から逸れた」などを意味し、宣教師達がもたらした西洋文化の影響を受けたフラを指します。ワイキキや観光エリアで目にするフラのほとんどがアウアナと言っても良いです。

 

  1. そもそも何のイベント?

Merrie Monarch(メリーモナーク)とは「陽気な君主」を意味するハワイ最大のフラの祭典です。日本でもフラの大会はありますが、初日のオープニングイベントから始まるメリーモナーク期間中、最後の3日間行われるフラの大会は世界最大規模です。歴史については後ほど触れますが、50年以上続く、歴史あるイベントです。

 

  1. いつ、どこで開催されているの?

メリーモナーク2020は残念ながらキャンセルとなってしまいましたが、メリーモナークは毎年イースターサンデー (復活祭の日) から一週間、ハワイ島のHiloで開催されています。

イースターサンデーはクリスマスや独立記念日などと違って、日にちが固定されていない祝日なのでちょっとわかりにくいですよね。

まずは、Vernal Equinox、日本でいう春分の日がいつか調べます。今年は3月19日でした。

次に、春分の日以降に訪れる、最初の満月の日を調べます。今年は4月8日でした。

イースターサンデーはこれ以降に訪れる、最初の日曜日です。なのでメリーモナーク2020は4月12日開始予定でした。

 

メリーモナークは初日��オープニングイベントなどから始まり、最大の目玉であるフラの祭典はハワイ時間で木金土の3日間です。

 

-フラの競技日程

ハワイ時間木曜日 - Miss Aloha Hula (ミス・アロハ・フラ) 部門

ハワイ時間金曜日 - Kahiko (カヒコ) 部門 

ハワイ時間土曜日 - ’Auana (アウアナ) 部門

 

  1. 競技内容

-ミス・アロハ・フラ部門

各ハラウから代表として選ばれた女性ソロの競技。年齢は18歳から25歳まで、未婚で子供がいない方のみが出場可能。

毎年代表がギリギリまで発表されないので一番注目度が高い部門です。

7分間のカヒコと7分間のアウアナ両方の演技が審査され、総合得点を競います。

-カヒコ部門

女性団体、男性団体の競技です。

7分間のカヒコの団体演技で競い合います。

-アウアナ部門

こちらも女性団体、男性団体の競技で、7分間のアウアナの団体演技で競い合います。

メリーモナークを楽しむ上で知っておきたいのが演目を構成する各パフォーマンスです。

-Kai (カイ)は「入場」を意味し、入場の踊りを指します。 

-Oli (オリ) は「詠唱」を意味し、Kai (カイ)の前もしくは後に行われます。ハワイアンチャントの事ですね。

-Mele (メレ)は「歌」を意味し、この場合は演舞曲を指します。演目の中で一番盛り上がる部分です。

-Hoi (ホイ)は「退場」を意味し、退場の踊りを指します。

 

-楽器-

カヒコとアウアナの違いを楽しむうえで最も分かりやすいのが使われている楽器です。

世界的に認知されているハワイを代表するが楽器、ウクレレは西洋文化の影響を受けた楽器なので、バックミュージックにウクレレが使われているフラは全てアウアナです。

 

そう言った面でもステージ上のダンサーはもちろんですが、メリーモナークを観戦する時はバックミュージシャンがどのような楽器を使っているかに注目するのも面白いと思います。

 

-メリーモナークに関わらずフラで良く使われる楽器-

-Ipu (イプ) はひょうたんから作られている打楽器で、2つのひょうたんが合わさったIpu heke (イプヘケ) もよく目にします。

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-Uli uli (ウリウリ)は羽がつけられているひょうたんの中に種が入っていて、マラカスの様に振って音を出すフラの代表的な楽器です。

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-Ili ili (イリイリ) 。ウリウリよりもよりスタッカート的なリズムの時に使われるのがイリイリという石で、片手に2つもってカスタネット的に使います。溶岩の石が伝統的に使われています。

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-Pu’ili (プイリ)は竹から出来ている50cmぐらいの棒状の楽器で、ウリウリ、イリイリと同じく両手にもって叩いて使用します。

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  1. メリーモナークの歴史

どうですか?メリーモナークについて詳しくなってきた気がしませんか?

ここで更にメリーモナーク博士になるために、簡単に歴史に触れたいと思います。

 

1960年に津波がハワイ島を襲いました。その後次第に復興して来たものの、ハワイ島はシュガープランテーションの閉鎖などにより経済的危機を迎えていました。そこで当時今で言う市長のポジションにいたHelene Haleが目を付けたのが観光業です。

 

ここで一瞬だけHeleneさんについて書かせてください。彼女はアフリカン・アメリカンで、カリフォルニアから移住してきました。当時ハワイ島にあった主なコミュニティーはハワイアン、白人、そして日系でしたが、あまり交流がありませんでした。Heleneさんはアフリカン・アメリカンと言う、どのコミュニティーにも属していない事が功を奏し、3つのコミュニティーをうまく結びつける事が出来ました。それが後に政界への進出に繋がり、黒人女性としてだけでなく女性としても初のハワイ市長に選ばれたすごい方なのです。

このHeleneさんの元、委員会が組織され、その結果、1964年に最初のメリーモナークが開催される運びとなりました。

 

ちなみにこの委員会のリストにKoshi Miyasakiと言う日本人、もしくは日系人の名前があります。年代的に日系の方でしたら2世ぐらいになりますが、日系の方は英語名を使っている事が多いのでもしかしたら日本人の方かもしれません。気になったので少し調べてみましたが全く情報が見つかりませんでした。いずれにせよメリーモナークの立ち上げに日本人もしくは日系の方が関わっていたと思うと嬉しいですね。

 

ところでメリーモナークとは「陽気な君主」を意味すると冒頭に書きましたが、そもそもなぜ「陽気な君主」なのでしょうか?

メリーモナークとはキリスト教徒によって禁じられていたフラを復活させたハワイ伝統の救世主デイビッド・カラカウア王の愛称です。

メリーモナーク開催当時は現在の様なフラの大会はなく、カラカウア王のヒゲそっくりさんコンテストやバーバーショップカルテットなど、メリー(陽気)でパーティー好きなカラカウア王にちなんだイベントが行われていました。


その後メリーモナークは一時低迷しましたが、カラカウア王の理想を再び実現すべく1971年にフラの祭典としてメリーモナークは再出発します。今の様にカヒコやアウアナといったジャンルが確率されたのもこの頃です。そしてメリーモナークは今ではフラ最大の祭典として認知されるようになりました。

 

6. 幻のメリーモナークTシャツを着て盛り上がろう!

最近は何かと外出する事が難しいです。せめて自宅にいながらハワイを、メリーモナークを感じていただけたらと思います。

そこで!

せっかくなので幻となってしまったメリーモナークTシャツやパーカーはいかがでしょうか?中々目を引くデザインでクールだと思います。

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カラカウア王のデザインを見て「誰それ?」と言われたらこのブログで覚えた豆知識でちょっとドヤる事も出来ます。

 

ちなみにアロハアウトレットでは2019年のメリーモナークのDVDも販売しております。

幻のメリーモナークTシャツを着てぜひ鑑賞してください。

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来年の今頃にはCOVID-19が収まっていてメリーモナーク!と叫べる事を祈っております。

ではまた次回の記事でお会いしましょう。

アロハー!

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